義経と静御前が出会った場所で知られる京都の神泉苑。
境内を散策していると、近年絶滅危惧されている

原種のフジバカマに出会いました。


背丈150cmほどにスッと伸びたこの植物は、

キク科の多年草で万葉集や源氏物語にも登場します。
葉や茎を乾燥させると桜餅を思わせる上品な香りがするようで、
平安時代にはこれを水に入れて髪を洗ったり、

香袋に入れて十二単にしのばせたりしていたようです。


ところで春の七草ならず、秋の七草とは
ハギ
キキョウ
クズ
ナデシコ
ススキ
オミナエシに加え、このフジバカマのことを言います。

この秋はこの七草を少し意識して秋を楽しみたいと思います。


こちらの神泉苑。
一歩入ると池・泉・小山・森林などと自然を取り込んだ庭園が広がり、
池には白鳥が泳いでいることもあります。
昔から天皇や貴族が舟遊び、観花、弓射などの行事や宴を行なっていた
だけに、四季折々に五感を楽しめる素敵な場所です。
今は誰でも入れる空間ですが、さまざまな日本の歴史に関係する
記録が残る場所なのもあって、いつも感慨深い気持ちになります。



scoil sionna (スコイル シオンナ)

京都のアロマセラピー教室