このところ歳時記のようになって失礼します。


この絵は、江戸時代の京都の老舗酒屋さんの酒作りの

様子。京都は軟水なので「女酒」と言われているよう

ですが、豊富でおいしいお水が洛中の下にも昔からあ

ったことで酒所として栄えていました。天皇が京都よ

り東京に移られてからは、拠点を伏見に移される会社

が多くなって、今は伏見が京都の酒所となっていると、

お話を伺いしました。


たくさん試飲もさせて頂きましたが、本当に種類によ

って香りと味が異なります。今は機械で作られた酒粕

がほとんどですが、昔の酒粕はぜんぶ搾りきらずに残

るものを粕としていたようで、ぜんぜん香りも味も素

晴らしかったとか。


実は先日、京都にいながら京都バス観光に参加してま

いりました。旅というと、計画を立てない自由な一人

旅が一番好きなのですが、たまにはこういうプランに

乗るというのも新しい発見がたくさんあります。これ

から京都に遊びに行きたい〜と計画されている方、京

都駅から出ているいろんな日帰りツアーもお薦めです。


酒所以外には、湯葉作り体験。

引き上げ湯葉と汲み上げ湯葉を試し、試食させて頂い

た汲み上げ湯葉は、何とも絶品。



菜の花きんとんと、落雁でできた食べられる茶器でお

煎茶を。



そして東山から京都を一望しながら、京料理を頂きます。



去年の大河ドラマを見てからずっと行きたいと思っていた

お江さんのお墓参り。東京の徳川家墓所は限られた日しか

入れないようで、せめてゆかりの場所へということで、京

都東山の養源院さんへ。


石田三成に攻められた伏見城で命を落とした武将たちが流

した血の跡がいまだに残る血天井、その供養の為に描かれ

た俵屋宗達のふすま絵。浅井、豊臣、徳川のいろんな出来

事を想像したとき、静寂の中にも昔の人々の様々な思いが

訪れる人に強く訴えかけるように感じました。



ドラマの中で、浅井3姉妹が楽しんでいた香道の様子、

徳川家康が作っていた薬草の調合場面は、仕事柄とても

気になる部分でした。


養源院は、三十三間堂の向かいにあります。歩いていると、

漂うお香の香りに和の心を感じる今日この頃でした。


師匠よりnew albumのお知らせ。

昔はメロディアスな音楽が多かった彼女も、最近は

不思議な感じの作品になっています。


いつかscoil sionnaの香りと合わせて作品を考えて

くれるようです。


World News Vision March 2011


去年の話題で失礼します。

少し吹雪くクリスマスの大原で、オーガニック金時

にんじんの収穫をさせて頂きました。最初の収穫は

自宅用で何気なく抜いておりましたが、後半は出荷

用・・・それも錦市場に並ぶとのことで、少し緊張

しながら。



もっさもっさのにんじん葉。





今年も一年ありがとうございました。

たくさんの新しい出会い、何度も足を運んで下さった

方々、香りが運ぶ皆様の笑顔にいつも幸せを感じてお

りました。また来年も少し新しいことも取り入れなが

ら、お会いできますこと楽しみにしております。


大きな災害に始まり、辛さを忍ばなければいけない年

でもありましたが、「悲しいことはずっと続かない」

そう願って新しい年を迎えられればと思います。



よいお年を・・・



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