2012年 あけましておめでとうございます。


どうぞ新たな旅なる2012年、素晴らしき1年となり

ますよう、心よりお祈り申し上げます。



2012年1月1日

sionna




年末年始にご旅行に行かれるお話、ちらほらお聞きします。

年の変わり目に普段と違う場所というのはいいですね。


さて日本国内を飛行機に乗って移動される方へ朗報です。

精油の機内持ち込みが可能となったことが、国土交通省航

空局より発表(H23.12.13)されたようです。お勉強され

た方はご存知かと思いますが、精油は引火性のものなので

機内持ち込みが厳しかったようですが、私も所属しており

ます日本アロマ環境協会さんの働きかけにより実現したと

いうことです。


海外へ行かれる方は各航空会社さんへ確認して頂いたほう

がいいかと思いますが、私もイギリスからたくさんの香料

を持ち帰る時には神経を使いました。大丈夫でしたが・・





調香修行の話の続きです。今回完成した香水。

まずは自分用に作ったのですが、ふだんまとわない

華やかな香りに挑戦。自身の現在の理想ををイメー

ジして。。母親はふだん爽やか系を好むにもかかわ

らずとっても気に入ってくれました。実はいろいろ

secret matterあるんですが。


今回は全員イギリス人でも、元々がアラブやインド

出身の方もいらしたので本当に参考になりました。

特に仲良くなったインド系のロンドン人は、幼い時

から乳香を焚いて髪に香りをつけることをおばあさん

から教えてもらい、庭にはイランイランやジャスミン

が咲き乱れ、石臼で毎日スパイスとハーブをすりつぶ

してカレーを作っていたようなので、それぞれの香り

の特徴が当たり前に分かっていて、複雑な香料の組み

合わせでも本当に上手に、しかもあまり時間をかける

ことなく完成されていました。でも普段の習慣にだけ

頼ることなく、日々家でもたくさんの香料と向き合っ

て調香の実験を積み重ねていたようで、お互いに高め

合えるいい同士になりました。


センスも必要ですが、何よりも経験がどれだけ大切か

再認識。実験を重ねては時々師匠を訪ねて磨いていけ

ればと思っています。



英国の食はずいぶん変わりました(と、思います)。

特にロンドンは元々あらゆるお国の出身者が多い都市。歴

史的に見てもスペイン・ポルトガルに続いて大航海時代に

食材の源を制した国の一つなので、ベースがしっかりして

いるはずでした。そこへモダンブリティッシュフードの革

命があってから、一挙にレベルが上がったように思います。

勢いがあって楽しい料理番組が豊富になっていて驚きました。


さて今回のコッテージ暮らしは、ロンドンから来ていたイギリ

ス人とシェアしたので、正統ブリティッシュフードを一緒に。


↑Crab and Fennel Salada(蟹とフェンネルのサラダ)

フェンネルはセロリみたいに食べました。

とっても個性の強い精油に比べると食べやすいです。


↓Lancashire Hot Pot(ラム肉とジャガイモのオーブン焼き)

みんなラム肉大好きです。でも食べ慣れてないので、

しょっちゅう食べる皆さんには合わせられず・・・



↓Prawn Cocktail(小エビとアボカドのサラダ)

これは大好物なので、私が提案して作りました。

マヨ、コリアンダー好きならきっとハマります!



今回英国に来たのは、長年思い続けてきた「調香」修行

の為。調香の学校は日本を含めて世界にたくさんありま

すが、どうしても素材にこだわっていたので、書籍を読

みあさり実験を繰り返しながら自身の理想を追い求めて

いました。壁にぶつかった時に相談したい先生が全然見

つからず諦めかけていた時、光が。


わざわざ外国から来る人はあまりいない、とのことで、

私以外は全員イギリス人。しかもそれぞれに香りへの情

熱はすごく、発言も耐えることなく。。先生はというと

数十年かけて自身で調香技術を発明した方ともあって、

「これでどうでしょう」とできたブレンド持って行って

も首を縦に振ることはまずなし。


毎日60〜70種の香料とにらめっこ。初めて出会う香り

もたくさん、試したことのない香料にあえて挑戦した

ので最初に頭で構成を考えるのにもその香料の特徴を

経験していないので苦戦しました。毎日8時間くらい

勉強とブレンドの繰り返し、休憩時間も皆さんのディ

スカッションは続く〜。

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