梅が咲き始める季節ですね。
今日は菅原道真公がお生まれになったという、
菅大臣神社(京都市下京区)の梅を見に行きました。


境内にある「飛梅」。
道真公が大宰府に左遷されるときに詠まれた歌に由来する梅の木のようです。


実は残念ながら、たった一輪の開花。
でも、これから咲くために頑張っている木の幹や枝に力を感じることができ、
薄桃色の一輪はとても優しい香りがしました。


道真公の歌もすばらしいですが、
これから咲き始めるということで、
江戸時代の俳人・服部嵐雪さんの詠まれた歌を味わいたいと思います。


梅一輪 一輪ほどの暖かさ


梅の花が一輪また一輪と咲くにつれて、
気候も少しずつ暖かさを増すという意味だそうですが、
春の訪れをゆっくり楽しみたいものです。



scoil sionna (スコイル シオンナ)

京都のアロマセラピー教室


いま気に入って読んでいる香りの本があります。
その中で出てきた「ベネディクティン」。
日本で言う薬用養命酒のようなものとか。


度数40度の薬草リキュールは、フランスで生まれました。
27種のハーブが入っているようですが、内容を当てるのは難しいです。


こちらは16世紀にフランスのベネディクト派の修道院の僧侶が
たくさんのハーブを使って作った秘酒から始まり、
一時期はフランス革命もあって製造が中止になったものの、
また1800年代にあるワイン商によって復活したというもの。


気になる薬草ですが、アンジェリカ・アルニカ・
レモンバーム・カルダモン・シナモン・コリアンダー・
ジンジャー・ヒソップ・ジュニパーベリー・クローブ・
ナツメグ・ミルラ・パイン・サフラン・バニラなどなど。


シロップやカラメルも入っているので飲みやすいです。
さすが薬草が入っているだけあって、
頭痛・不眠症・更年期障害・喉の痛みなどにも効果あるとか。
ちなみに寒い冬の夜はお湯割りにすると
湯気とともに薬草がふわっと香り、
口当たりもよく美味しくいただけます。



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冬のお風呂、皆さんはどんなふうに楽しまれてますか?
精油ではなく、ミカンやユズなどのかんきつ類を
そのまま浮かべて楽しめるのはこの時期ならではです。


最近のお気に入りは乾燥したヨモギでのほっこり入浴。
ヨモギは血流をよくして温熱効果を保つことから湯冷めしにくく、
また殺菌やかゆみを抑えるなどお肌をスベスベにもしてくれます。
やさしい草の香りも癒されます。


「湯冷めしにくい」というのは冷え性などの強い味方なだけでなく、
入浴後にゆっくりとアロママッサージをする方にも嬉しいことですね。


さて、何も入れないお風呂(さら湯)は
私たちの体や皮膚に少々負担を与えるようですが、
これはお湯の中の硬水成分(カルシウムやマグネシウム)や
浸透圧の影響だとか。


私はだいたい精油を使ってバスソルトを作りますが、
面倒な時は「塩」だけでも入れるようにしています。
デトックス効果は体だけでなく気持ちの浄化にも
なるので、一日のリセットにもいいですよね。


今年の春はヨモギたくさん摘み取って、
1年分の入浴用にとっておきたいです。



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昔は非常に高価だと言われたスパイス。
奈良時代に大陸から伝わった唐菓子には
このスパイスが使われていたものもあります。


こちらその唐菓子の代表とも言える「清浄歓喜団」。
天台宗や真言宗などの密教と共に伝わり、
お供物とされていたようです。
神秘な香で「清める」意味を持つということで、
お寺にいるときのような気持ちで頂きました。


白檀、ハッカ、丁子、肉桂、胡椒など7種の香が小豆餡に
練りこまれているようで、生まれて初めて頂くお味でした。
まだ試されていない方へのお楽しみのために、
あえて風味等のことは詳しくレポートしないことにしておきます。


この唐菓子を含め日本の和菓子の歴史を
詳しく知りたいと思われる方は、
京都にある「京菓子資料館」をオススメします。
入場料を取らずに詳しく説明してくださるのですが、
本当に勉強になります。



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今年の12月は我が家のテラスにmomiが仲間入りしました。


ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「もみの木」
というお話を読んでから、ますます大事にしたい気持ちが強くなりました。
興味ある方は是非読んでみてくださいね。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/44423_21529.html


さて「もみの木」はマツ科の木で、他のウッディ系と同様に
殺菌消毒や鎮静などの作用があります。
クリスマスに家に飾るのは、
風邪が流行る寒い冬にウィルスなどの病原菌を
殺菌して空気清浄に使う意味も含めて使われたとか。


精油にするには大量の葉を使うため貴重なものと言われ、
すがすがしい香りは気持ちを落着かせてくれます。



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